無垢の家
神奈川県の逗子で施工した注文住宅「無垢の家」は、自然素材をふんだんに使い経年劣化ではなく「変化」する家です。全体的にナチュラルで西洋の田舎町のような雰囲気に仕上げています。
延べ床面積 154.82 ㎡(46.83坪)
エントランスには印象的な壁があり、葉山の金属工芸工房のWATOの真鍮製の照明器具で家族を出迎えます。
壁には西洋漆喰を塗っており、陰影が映し出されるのもまた魅力です。
廊下のダウンライトは中心ではなく壁に寄せて通常より小さく指向性のある75φのものを使用しており、壁が照らされ漆喰の陰影を楽しむのもよし、絵を飾るのもよしというデザインになっています。
建具は全てアメリカ製の無垢ヘムロックのものを使用しています。ミッドセンチュリーな雰囲気によく合い、化粧シートとは違った温かみのあるドアです。
キッチンとパントリーを贅沢に広くとったLDKは大きな窓で部屋全体がいつも明るく落ち着いた雰囲気になっています。
キッチンはGRAFTEKTのデュエというシンクとガス台が分離したモデルのアッシュベージュを設置しました。
ショールームで見ると人気のグレー系よりも地味な感じがしますが、壁のタイルや無垢の素材とはとてもよくマッチしています。
天井には家具によく使われるマホガニーをはっています。屋根勾配は緩めの2寸なので建物の外観も損なわず室内も広く感じられるデザインになっています。
正面から唯一見える大きなピクチャーウィンドウはキッチンの横にあり、料理をしながら家族の帰りを見ることができます。
大きく透明な窓ですが、高い位置にあるので外からの視線は気になりません。
キッチンの通路は1.1mとかなり広めにとったので複数人で調理をしても広々としています。
換気扇の高さで棚をつけタイル部分と見切っています。床は水汚れにも強いタイルで仕上げ床暖房もいれました。
屋根の勾配に合わせて一番高いところに大きなFIX窓をつけました。右からは山が見え、左からは空が見えます。夕日の時間には幻想的な色合いになります。
このように方位だけではなく周りの環境にも合わせた窓の計画が重要になります。
左右にある縦辷りの窓は反観音開きになっており、よく風が通ります。
こちらの面は隣の家と近いため、低い位置にはなるべく窓を設置していませんが、上から光が入ってくるので室内は十分に明るいです。
トイレはTOTOのタンクレスにして手洗いはカウンターもふくめて造作しました。ブラケット、タオル掛け、ペーパーホルダー、水栓とアイテムを全て真鍮で統一したデザインにしました。
右奥に床から天井までのFIX窓をつけたことで朝日が差し込んで明るい雰囲気になりました。
スタジオ
1階の玄関を開けてすぐのところには25帖のスタジオがあります。防音性Dr-65、24時間ドラム演奏が可能という水準になり、木造では最高レベルになります。
床を最初から作らずに吸音処理をしたところに土間コンクリートを直接流し込みました。
壁と天井には大きな空気層があり、入口には前室を作り防音ドアが2重になっています。
複数人の演奏も可能なスペースになりました。
弊社では防音室施工も承っております。