築100年の鎌倉の古民家リノベーション

  大正時代に建てられた鎌倉の古民家は、壁はビニールクロスではなく漆喰、天井にも木が張られており、梁は丸太で出来ていました。全てを現代の既製品で作り変えてしまうことは簡単ですが、古い良さを残したまま間取りの変更をせず、大きな改築はしない施工にしました。

古民家らしく玄関は1.8m幅がありとても広々としています。
壁は漆喰の上から塗装をし風合いを残し、木部分にも塗装することで日本建築らしいコントラストのある色使いになりました。
床は木部の色とそろえたフロアタイルで施工しています。

  玄関の横には扉があり、隣の部屋のサンルームとつながっています。この和室には雪見障子があります。

 襖で仕切られていた二つの部屋を一つのLDKにしました。この部屋の部分は平屋になっているので天井を取り除き、大正時代からの梁をあらわしにすることで、和モダンな雰囲気を演出しています。
天井には断熱をした後に合板をはり、塗装しました。
システムキッチンの面材も木部の色と揃え、ダクトも露出にすることで無骨さがでています。

 元々はバランス釜の在来の風呂でしたが、アクリル人造大理石の浴槽、タイルの床のユニットバスに変更しました。
ビンテージでも水回りは清潔であってほしいものです。

  2階は元々の和室の姿を残したまま、美しく仕上げました。違い棚や床の間のある旅館に来たような非日常の空間になっています。
古い家の中にある新しい畳の香りが心地よいです。

  毎日手で触れる部分が劣化しすぎているのはあまり好ましくありません。玄関ドアも交換し、セキュリティ的にも安心になりました。門灯、ポスト、インターホンも新しくなりました。
玄関部分は外壁も元のものと同じ杉板の鎧張りで作り直しました。

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